ぼくはテントが好きです。
なかでも、オーソドックスな形状のドームテントが大好き。
設営・撤収のしやすさや耐久性(耐侯性)、持ち運びなど、機能性を突き詰めた結果の無駄のないスタイルがお気に入りなのです。
機能美ってやつを感じるんです。
ワンポールやパップテントも、
「面白そうだなぁ」
とは思うけど、購入に至るほど心の琴線に「ビビッ」とは来ないんですよ。
完全に純然たる好みの問題なんですけどね。
今も、所有しているテント4張りのうち、3つがドームテント。
「同じようなのばかり持っていてどうすんの?」
って、妻さんなんかは思っているみたいですが、違うんですよ。
大きさが!
用途が!
・・・って訳で今回は、現在絶賛愛用中のドームテント3つをご紹介していく、誰得?な記事になってます。
ドームテントの用語解説
そんなに難しい話をするつもりはないし、できるほどの専門知識もぼくは持ち合わせておりません。
なんせこのブログの中身は、凄腕アウトドアブロガーでもなんでもない。
実態は焚き火の前で吞んだくれてるだけの、ただのキャンプ好きなオッサンですから。なんかスミマセン申し訳ありません。
まぁ、そんなどこにでも転がってる一般人なぼくですが、一応ソロキャンプの経験はそれなりにありますので、全くテントの事を知らない人からすれば『?』となる用語も出てくるかと思います。
なので、大雑把ではありますが簡単に解説を。ぼくの個人的偏見も入ってます。
シングルウォール・ダブルウォール
布1枚のテントがシングルウォール、2枚で出来ているのがダブルウォールです。
フライシート・インナーテント
ダブルウォールは布2枚で出来ているのは先に説明したとおり。その2枚のうち、外側をフライシート・内側をインナーテントと言います。
フライの役割は、風雨を防ぐこと。
インナーの役割はフライとの間に空気の層を作り、湿気や温度の差を緩和することです。2重壁みたいなもん。
インナーのメッシュ
インナーテントの壁がメッシュ生地になっているテントがあります。通気性が良くなり、夏は多少涼しく湿気につよい。
このメッシュが部分的で、かつ完全に閉じることが出来るのがフルクローズです。多少重くなりますが、気候の変化につよいです。
ベンチレーション
テントについている、外気を取り込む通気口です。もちろんあったほうが快適。
UL(ウルトラライト)テント
軽量化を重視したとっても軽いテント。持ち運びは楽ですが、そのぶん素材が薄いので耐久性が落ちます。ちょっと扱いに気を遣う。
自立式・非自立式
ペグ(杭)を打たなくても、フレームで自立するのが自立式。
ペグを打たないと立たないのが非自立式です。
ドームテントは自立式で、ワンポールテント(ティピーテント)などは非自立式になります。
愛用のドームテント3選
ここからは、ぼくが愛用しているドームテント3選をご紹介。
それぞれ、ちゃんと用途を考え、厳選して選んだものです。
『ついつい増えちゃった』、とかじゃ決してありませんよ。
行先やその時のスタイルによって使い分けるのが楽しいのです。
マーモット・フォートレス2P
もっともよく使うぼくのメイン。ダブルウォールの2人用ドームテントです。
このフォートレスを気に入っている理由はこちら。
- 地面近くまで覆うフライシートと、メッシュを閉め切ってフルクローズにできるインナーテントで荒天に強い。
- ベンチレーションと前後2か所の大きな出入り口で良好な通気性。
- 日本メーカーのテントより一回り大きなサイズから来る居住性の良さ。
これらを満たすテントって意外とないんですよ。
そのぶん重量が2キロ後半と少し重たいですが、ぎりぎりバックパックで持ち運ぶ許容範囲には入っています。
夏以外の3シーズンに使用しており、とくに真冬の雪中キャンプはコイツの出番。
内部空間がかなり広いので、焚き火の後このフォートレスの中に籠り、しずかに本を読んだり映画を鑑賞したり、撮った写真を確認したりと、長い夜を快適にすごせます。
『要塞』の名のとおりの、堅牢なテント。
価格は意外と安くて、海外通販で確か3万円しないくらいでした。
購入の決め手はサイズと値段、そしてオレンジ。
ノースフェイス・ストームブレーク1
ノースフェイスの1人用テントです。小さく軽いので、コンパクトに行きたい時に使っています。
寝るスペースしかないけれど、その狭さもけっこう居心地良かったりします。
気に入っている点はこんなとこ。
- デザイン。やっぱりノースフェイスはカッコイイ。
- コンパクトなので設営・撤収、その後の乾燥までとにかく楽。
- インナーがハーフメッシュなので、フライ無しでも丸見えにならない。
なんだかんだ言ってもさすがノースフェイス、形も含めてデザインがイイ!
シンプルでカッコいいテントです。
ULの分類ではありませんが、登山に使う人もいるくらい軽量でコンパクト。
そのおかげで、設営・撤収がほんと楽です。
メッシュ以外の部分が厚めのポリエステル製なので、丈夫で扱いに気を使わなくていいのも気に入っているポイントです。
最近は薄いナイロンで軽量化したULテントが流行ですが、車やバイクなど重さをあまり考えないですむキャンプなら、頑丈でラフに扱えるポリエステルの方がぼくは好き。
テント内部は背が低く、中で座ると頭が天井に着くため、居住性は良くありません。
寝る以外は外に居ればいいから問題はないんですけどね。
中に籠るには向かないので、雨が降った場合を考え、だいたいタープと併用しています。
日本での価格は25,000円くらいですが、正直に言って高すぎ。アメリカでの定価は日本円にして12,000~13,000円あたりだし、そのくらいが妥当なテントだと思います。
ぼくはアメリカのアマゾンから買いましたが、ちょうどセールだったので、送料含めても8,000円くらいで手に入れることが出来ました。
タイミングってあるよねぇ。
ダンロップ・VK40
「ダンロップってあのタイヤの?」
と思った人。
正解です!
タイヤで有名なダンロップは、実はガチな登山用テントを出しているメーカーさんです。
ぼくが持っているのは、4人用のVK40というモデル。
登山テントなので、設営の簡単さと耐久力の高さが特徴です。
このVK40は、子供2人と僕とでファミリーキャンプをするために購入しました。
幼稚園や小学校低学年では設営の戦力にならず、場合によっては邪魔になる始末。
気づくとペグを両手にして、ぼくには見えない、悪の怪人らしい何かと戦っていたりします。
そんな調子で危なくて目も離せないので、子供に注意を払いながら『一人でサッと建てられる』のが選んだ理由です。
4人用ではありますが、内部サイズは【210cm×210cm×120cm(高さ)】しかありません。
キャンプ用のテントと比べたらちょっと小さめです。
けどウチは『普段は外、テントは寝るだけ』というキャンプスタイルなので、このサイズでも問題なし。
子供がついてこなくなった今では、たまの贅沢ソロキャンプで豪邸として活躍しています。
ドームテントは安定して使いやすい
正直、フォートレス以外は年に数回の出番しかないんですが、それでもお気に入りです。
いやホント。
靴や服だって、いつも同じのを使うより、複数をローテーションした方が長持ちするっていうじゃないですか?
それと同じです。
いやホント。
欲に負けて増えた訳じゃ・・・ありませんよ!
ドームテントは基本的でオーソドックスなだけあり、とても使いやすいテントです。
もっとも汎用性があって、どんな場面でも対処できる安心感があります。
自立式だからペグが打てなくてもつかえるし、設営後も簡単に動かせるからタープとの位置合わせが楽なのも、地味に高ポイントな部分です。
オシャレ成分は薄いけど、質実剛健な機能美がたまらないテントなのです。
コメント
コメント一覧 (2件)
shizuwaさん、こんにちは。
誰得?笑
私は大変楽しませていただきました。
自分のソロテントを購入する際、
それはもうあれこれ調べて。
冬キャンプに使用するために、フルクローズが条件。
あとは、人とかぶらないこと!笑
メルカリで出会いがあり、ノースフェイスのtalus2の旧モデルを安く買いました。
ネットではフルクローズかを確認できる写真がなく、
売主に確認、フルクローズ可能との回答を得て購入しましたが、
上部の4/1がメッシュでした・・・。
とりあえず12月まではダウンシュラフで問題なく使用できました。
記録を更新していきたいとは思っています。笑
shizuwaさんのマーモットが一番理想的です。
ひとりでのびのびできて、フルクローズできて、人とかぶらない。
そしてオレンジ。笑
アメリカのamazon!すごいですね!尊敬します。
来年度、また夏山登山に挑戦しようか悩んでおり、
山岳テントを買おうか、1年ゆっくり考えたいと思っています。
選ぶ時期って楽しいですよね。
さめじろうさん、こんにちは。
好みのテント探しって、ほんと果てしない旅路ですよね。
いくらレビューを眺めても、実際使ってみないと分からない事もありますし。
とりあえず、人とかぶらないは僕もけっこう大事です(笑)
海外から購入するのは、実はそんなに難しくないんですよ。
アメリカamazonやtrekkinn、REIあたりをよく使います。
タイミングよくセール品を見つけられれば、かなりお得に買えたりするのでオススメです。