裏磐梯は、美しい湖沼群と雄大な磐梯山を望む高原のリゾート地。
キャンプ地としても人気で、どこもすばらしいロケーションです。
その中からソロもしくは少人数にオススメのキャンプ場を、月に1度は裏磐梯でキャンプするぼくが厳選して紹介します。
裏磐梯・ソロにおすすめキャンプ場
リゾート地である裏磐梯は、キャンプ場もたくさん存在しています。
その多くはファミリー向けのオートキャンプ場で、お値段もちょっと高め。
レジャーとして利用するには良いんですけどね。
そんな裏磐梯ですが、低料金でソロでも泊まりやすい、旅人向けのキャンプ場もちゃんとあります。
みちのくキャンプ場

- 料金:¥1,000
- ロケーション:高原
- サイト:フリーサイト(乗り入れ可)
- 特徴:とにかく静か
場所は裏磐梯ビジターセンターの近く、小野川湖と秋元湖の間に位置します。
近くにある「リゾートインみちのく」という民宿が経営するキャンプ場で、受付もそちらになります。ちなみにHPには、キャンプ場の情報はほぼありません。
芝生の気持ち良い高原のキャンプ場で、湖畔ではありませんが磐梯山を間近に望むロケーションはなかなかのもの。
いつも人が居ないからか、他のキャンプ場と比べて野生動物との遭遇率がちょっとだけ高めな印象です。
【週末の裏磐梯で完ソロ】という奇跡が割と頻繁におきる場所。
2020年頃から人気が出始めて、完ソロは滅多になくなってしまいました。それでも、広い敷地もあって他キャンプ場よりゆったり楽しめるのは確かです。
もしオレンジのマーモットテントを見かけたら、それ僕です。


ママキャンプ場
2020年から営業を停止しており、2021年5月現在、まだ再開していないようです。外から見た感じだと、あまり手入れもされていないようです。廃業したのかも知れません。

- 料金:¥1,500(バイクは1,000円らしい)
- ロケーション:湖畔
- サイト:フリーサイト(基本は乗り入れ不可)
- 特徴:絶景。泊まれるかどうかは運もある。
桧原湖の西側にある小さなキャンプ場。割と有名だったりします。
とにかく景色が良く、ロケーションは裏磐梯で1番じゃないかと思う。
設備は最低限かつ古く、水場はともかくトイレは人によってはキビシイかも。でもすぐ近くにある公営駐車場にトイレも併設されているので、そちらを使えば無問題。
問題は泊まるのが難しいことで、週末や繁忙期などは常連以外だと断られる場合が多いです。
なので行くなら平日がオススメ。
サイトは芝生、又は草地で設営はしやすい。
良く晴れた日の朝はそれはもうスゴイ絶景なんだけど、必ずカメラマンが湧いてきてウザい。早朝4時にテント周りでガサゴソすんな! と言いたいけど、撮影許可得てるからしゃーない。
初めての利用者は断られる可能性もあるので、そのつもりで行きましょう。

休暇村裏磐梯キャンプ場

- 料金:¥1,500
- ロケーション:高原
- サイト:フリーサイト
- 特徴:綺麗に管理されており初心者も安心
- https://www.qkamura.or.jp/bandai/camp/
休暇村裏磐梯のキャンプ場です。設備が整っていながらも、場内は自然豊か。初心者でも安心して楽しめます。
1人3,500円ほどするファミリー向けキャンプ場ですが、C地区のエリアだけは車両乗り入れが出来ない代わり1,500円と割安です。
とは言え、駐車場からも管理棟からも目と鼻の先なので、割と利便性は良い場所です。
ただ、C地区はそれほど広くなく、展望もあまりないので解放感は他サイトと比べるとイマイチ。高原と言うよりは、「森の中の開けたスペース」といった感じでしょうか。
正直、安心感が必要ない人は「みちのく」に行った方が満足度高いと思います。
本館の温泉に入るのに800円掛かるのも痛い。入り放題じゃないし。
せめてキャンプ客に割引があればなぁ・・・。
※写真はC地区ではなくD地区です。
小野川湖畔の家キャンプ場
- 料金:¥1,300(当日予約は¥1,500)
- ロケーション:湖畔
- サイト:区画(乗り入れ可)
- 特徴:よい区画を取れれば最高。要予約(電話のみ)
小野川湖のいちばん奥に位置する、こじんまりとしたキャンプ場。
最近は行ってないので写真がない。
とても静かな環境にあり、騒ぐような人も来ない落ち着いた雰囲気の場所です。
オーナーの人柄の良さも印象的。
サイトは区画で、(一部を除いて)狭くはないけど、キャンプ場自体がコンパクトなので結果すこし窮屈に感じることも。
他人とある程度距離をとりたい、完ソロ好きの人には向かないかもね。ぼくもそう。
湖に面した区画の1番~5番を取れればロケーションは文句なし!それ以外はまぁ、ココじゃなくてもいいかなって感じです。
牧場キャンプ場
- 料金:¥1,000(たぶん)
- ロケーション:湖畔
- サイト:フリーサイト(乗り入れ不可)
- 特徴:湖の水位次第のきまぐれキャンプ場
ママキャンプ場のすぐ近く、注意してないと見落としてしまう目立たないキャンプ場です。
見つけても「これ営業してんの?」って思うことでしょう。
大丈夫、やってます。(去年情報)
ただ、営業期間がいつからいつまでなのか、よく分かりません。
サイトは道路を下りたところの芝生か、その奥にある小高い丘。どちらもそれほど広くはなく、丘にはバンガローが建っているので、その間に設営する感じ。
トイレや水場は古いけど、向かいの公営駐車場のものを使えば問題ない。
荷物の運び入れが不便なためか、だいたい空いています。
悪くはありません。
ですが、ここの真骨頂は湖の水位が下がったとき。
水が引いて奥の方まで行けるようになると、とても日本とは思えないような景色の只中で素晴らしいキャンプが満喫できます。
問題は、天候にまかせるしかないこと。
ちなみに水位が上がると、サイトが水没して跡形もなくなります。けっこう良くある。
馴れた人向け。
ほとりの遊びばキャンプ場

- 料金:¥2,000
(値段体系が変わったようなので詳しくはわかりません) - ロケーション:湖畔
- サイト:フリーサイト
- 特徴:美しい林の中の湖畔サイト
- https://www.instagram.com/hotorino_asovibacamp/
ママキャンプ場に勝るとも劣らない美しい景色のキャンプ場。
とても良いとこなんですが、料金がすこし高め。
値上げ前の1,500円だった頃は何度か行きましたが、「この値段ではキツイ」とオーナーがおっしゃっていたので仕方がないでしょう。
それに、裏磐梯のキャンプ場としては、2,000円はけっして高い方ではありませんし、それに見合うだけの魅力のある場所でもあります。
ロケーションの良さは裏磐梯でも最強クラス。一歩引いた所から自分のテント越しに湖を眺めれば、まるで絵画のような美しさに溜息しかでない。
裏磐梯でキャンプする際の注意点
天候や買い物事情など、裏磐梯でキャンプするなら気を付けておきたい事あれこれです。
買い物
コンビニが2軒、セブンイレブンとヤマザキショップがあるだけです。スーパー等はなく、生鮮食品は手に入りません。
お酒や軽食の心配はありませんが、食材を購入するなら、事前に済ませておく必要があります。
猪苗代や喜多方のお店までは、意外と遠いですよ。
気候
標高約800mの裏磐梯エリアは、北日本型の積雪寒冷地。
冬が寒いのは勿論ですが、夏でも朝晩は想像しているよりずっと涼しいですよ。
GWあたりでも冬なみの装備は欲しいところ。夏季でも薄手のダウンジャケットは準備しておいた方が良いくらいです。
裏磐梯・桧原の月別平均気温
気象庁ホームページより、1981~2010年の統計です。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
平均気温 | -4.4 | -4.3 | -1 | 5 | 11.1 | 15.4 | 19.2 | 20.5 | 16 | 9.6 | 3.9 | -1.2 |
日最高気温 | -0.7 | -0.1 | 3.4 | 10.9 | 17.1 | 20.7 | 24 | 25.7 | 21 | 14.9 | 8.6 | 2.6 |
日最低気温 | -9.1 | -9.6 | -6.2 | -0.5 | 4.9 | 10.3 | 15 | 15.9 | 11.5 | 4.6 | -0.7 | -5.2 |

例えば5月の平均最低気温は4.9℃。勿論これより寒い日もあり、月前半のGW頃は0℃付近まで冷えることすらあるので、防寒対策は要注意です。
虫
湖の他にもそこら中に野池が点在する裏磐梯は、虫も多い地域です。
5月頃にはもう出てきますので、虫よけ、虫刺されは絶対に必要になります。
忘れずに持って行きましょう。
とくに湖畔のサイトは羽虫が多く寄ってきます。
何十匹もの小さな羽虫にたかられると、もうキャンプどころの話ではない!
逃げても逃げても追ってきますからね、あいつら。
まとめ
「映える」風景だらけの裏磐梯は、年間を通してハズレのないキャンプを楽しめる所です。
今回は、のんびりソロを満喫できるキャンプ場をピックアップしてみました。
景色で選ぶなら【ママキャンプ場】か【ほとりの遊びば】。安心感なら【休暇村裏磐梯】といったところでしょうか。
ぼくのイチオシは【みちのく】です。
ただ、ここ数年は【みちのくキャンプ場】と【ママキャンプ場】以外は行っていないので、もし違っていたらごめんなさい。
では、良いソロキャンライフを!
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